犬は自動給餌器のこと、どう思ってるんだろう?
自動給餌器とは、スマホから遠隔操作して、飼い主さんがいなくても犬におやつを与えられるペットグッズです。
最近では、留守番カメラの機能がついた自動給餌器も発売されています。
しかし、犬はこの自動給餌器をどう感じているのでしょうか?
ウィンチェスター大学が調査を行っています。
「愛犬をお留守番させることが多い」という飼い主さんには、ぜひ知ってほしい内容です。
自動給餌器は犬の留守番に役立つのか?
犬は自動給餌器にポジティブな感情を持っているようです。
2022年、イギリスにあるウィンチェスター大学のNickyShawらは、一般家庭で飼育されている17匹の成犬を対象に、自動給餌器を用いたときの犬たちの反応を調査。〔参考〕
犬たちの参加条件は、
- 分離不安の兆候がない
- 「おすわり」や「ふせ」といった言葉を聞いただけで再現できる行動パターンが2~4つある
の2つでした。
研究チームは、次の3つの実験を行いました。
① 自動給餌器+飼い主+犬(平常時)
部屋に自動給餌器と飼い主と犬がいる状況。
飼い主が犬に対して指示を出し、うまくできたらおやつを与える。
② 自動給餌器+飼い主+犬
部屋に自動給餌器と飼い主と犬がいる状況。
自動給餌器から飼い主の声で指示を出し、うまく出来たらおやつが出てくる。
③ 自動給餌器+犬
部屋には自動給餌器と犬しかない状況。
自動給餌器から飼い主の声で指示を出し、うまく出来たらおやつが出てくる。
実験中の犬たちの行動を分析した結果、3つの状況ともポジティブな指標が多数確認されました。
犬たちは「自発的に機械に接近して指示を待つ」という行動も見せ、おやつが出てくるのを期待して待っていたそうです。
研究チームは、結論を次のように述べています。
- 自動給餌器を通じた犬と人間の関わり合いは、それが正の強化である限り、少なくともネガティブに作用することはない
- 自動給餌器が飼い主の存在と同程度にドーパミン依存性の報酬になりうる
さすがに自動給餌器が飼い主さんの代わりにはならないと思いますが、お留守番中でも喜ぶことは間違いないようです。
まとめ
今回、「犬は自動給餌器にポジティブな感情を持っている」という研究報告を紹介しました。
愛犬にお留守番をさせることが多いという飼い主さんは、自動給餌器の購入を考えてみてもいいかもしれませんね。
お留守番中の暇つぶし程度にはなるでしょう。
僕も留守番カメラを買い替えるときは、自動給餌器の機能がついているものを選ぼうと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。