ドライフードを水で柔らかくすることで、犬の腸に優しく、栄養素の吸収が良くなるという説があります。
しかし、この説には科学的根拠がありません。
果たして、本当にドライフードを水で柔らかくすることは犬の健康にとって良いのでしょうか?
中国にある動物科学大学のLimeng Zhangらが調査を行っています。
研究チームは、20頭の健康な生後5か月のビーグルを対象に、「ドライフードを与えるグループ」と「水で柔らかくしたドライフードを与えるグループ」の2グループに分け、栄養素やストレスホルモン、腸内細菌などさまざまな項目で犬の健康を評価。
21日間のテストの結果、水で柔らかくしたドライフードを与えたグループの犬は、次のことが報告されました。
- ストレスホルモンの増加
- 一部の病原菌の増加
- 腸内細菌の乱れ
- 代謝障害
つまり、水で柔らかくしたドライフードは犬の健康を脅かす可能性があり、推奨できないということです。
腸は栄養素の消化と吸収だけでなく、ホルモンの生成や免疫力向上など、健康に多くの影響を与える複雑な器官です。
腸内環境の悪化は、健康の悪化に繋がるので、水で柔らかくしたドライフードを与えるのはおすすめできません。
僕は愛犬が生後3か月頃まで毎回ドライフードをお湯でふやかしてましたが、この研究結果によると良くなかったみたいですね。