本記事ではこんな悩みを解決します!
- 猫がドッグフードを食べちゃったんだけど大丈夫かな?
- 猫がドッグフードを食べたらどうなるの?
近年、犬と猫を一緒に飼う人が増えています。
そんな暮らしの中で、「犬にあげたドッグフードを猫が食べた」という状況があるかもしれません。
「同じペットフードだから大丈夫でしょ?」と気楽に考えていた飼い主さんもいるかもしれませんが、実は危険な病気を引き起こす可能性が高いと報告されています。
この記事では、猫がドッグフードを食べるリスクについて解説します。
猫と犬を一緒に飼っているという方はぜひ参考にしてくださいね!
ドッグフードを猫が食べても大丈夫?
猫がドッグフードを食べる問題点としては次の4点があげられます。
猫がドッグフードを食べる問題点
- タンパク質不足
- 必須アミノ酸不足(タウリン)
- ナトリウム不足
- ビタミン不足
タンパク質不足
猫は完全な肉食動物です。
歯の構造も植物をすりつぶす臼歯があまり発達しておらず、腸も犬に比べて短くなっています。
さらに、猫は犬に比べてタンパク質が約2倍も必要なため、猫がドッグフードを食べると満腹にはなるものの、タンパク質が足りません(参考)。
必須アミノ酸不足(タウリン)
必須アミノ酸とは、タンパク質を構成するアミノ酸のうち、体内で合成できず食べ物として摂取しなければならないアミノ酸のことです。
気をつけなければならないのが、犬と猫の必須アミノ酸は違うということ。
猫は犬と比較してタウリンが必要なのですが、ドッグフードにはタウリンが含まれていない、もしくは少量しか含まれていません。
そのため、猫がドッグフードを食べるとタウリン欠乏症になります。
アメリカ獣医学会誌でAguirreが発表した論文によると、ドッグフードを与えられた猫はタウリン欠乏症になり、目の疾患が観察され、失明した猫までいたそうです(参考)。
ナトリウム不足
犬の必要最低ナトリウム量は約4mg/kgに対し、猫は約9.2mg/kgです(参考)。
そのため、猫がドッグフードを食べると塩分が不足し、情動不安、心拍数の増加、飲水量の減少および尿量の増加につながる可能性があります(参考)
ビタミン不足
犬と猫はビタミンの必要量も違います。
猫はトリプトファンをナイアシンに変換できないため、犬よりもナイアシンを約4倍多く摂取する必要があります。
ナイアシンが足りないと腹部や後肢に皮膚炎が起こる可能性があり、注意が必要です。
また、猫はβカロチンをビタミンAに変換することもできないため、ビタミンAを犬よりも多く摂取する必要があります(参考)。
まとめ
先述したもの以外にも、ドッグフードには野菜などの食物繊維が含まれていることもあり、猫が食べると消化不良や下痢を起こす可能性があります。
つまり、ドッグフードとキャットフードは配合されている栄養のバランスが大きく異なるわけです。
落としたドッグフードを食べてしまった程度なら構いませんが、日常的に猫にドッグフードを食べさせるのは絶対やめましょう。
ちなみに、犬がキャットフードを食べてもいけません。
キャットフードは、ドックフードに比べてタンパク質が多いため、犬は膵炎などになりやすくなります。
キャットフードは好き嫌いが出やすい猫でも食べられるよう、外側にうまみ成分がコーティングしてあります。
犬がキャットフードを食べてしまうケースはよくあるので注意してください。
猫と犬を一緒に飼っている人は、
- ドッグフードを置きっぱなしにしない
- キャットフードは犬の届かない少し高いところに置く
などの対策をとりましょう。
猫と犬がお互いのフードを食べて体調を崩すことがないよう、飼い主さんは注意してくださいね!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が、読者さまと愛犬の暮らしの一助になれば幸いです。
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