ドッグフードとキャットフードは栄養素の割合や味が違う
ドッグフードとキャットフードは、どちらも同じような見た目をしていますが、犬と猫ではそもそもの食性が違うので、栄養素の割合や味が異なります。
✓ ドッグフードの特徴(キャットフードとの比較)
- 炭水化物を多く含む
- 味が淡白
- 割安
✓ キャットフードの特徴(ドッグフードとの比較)
- タンパク質、脂肪、アミノ酸、ビタミンを多く含む
- 味が濃い
- 割高
キャットフードがドッグフードよりも割高な理由は、肉や魚などの動物性タンパク質を多く使用しているからです。一般的に動物性の原材料の方が植物性の原材料よりもコストが高くなります。また、コストの問題だけでなく、キャットフードはドッグフードよりも市場が狭く、大量生産が難しいことも割高になっている要因です。
そもそも犬と猫は食性が違う
犬と猫は、栄養をとるために食べる物が異なります。これは「食性」と呼ばれ、動物の食性は草食性、肉食性、雑食性などに分類されます。草食動物は植物から、肉食動物は肉から、雑食動物は植物と肉の両方から栄養を摂取します。
犬は「雑食性」で、植物もうまく消化することができ、三大栄養素のバランスも人間と似ています。
一方、猫は完全な「肉食動物」です。野菜や穀類、果物だけでは生きていけません。
✔︎ 人間、犬、猫に必要な三大栄養素の割合
- 人間:脂肪 25%、タンパク質 17%、炭水化物 58%
- 犬:脂肪 18%、タンパク質 25%、炭水化物 57%
- 猫:脂肪 25%、タンパク質 40%、炭水化物 35%
また、犬は一度にたくさんの量を食べるという習性があります。与えれば与えるだけ食べてしまうので、肥満には注意が必要です。
一方、猫は犬よりも胃が小さく、一度に多くの量を食べられないので、好きな時間に必要な量を食べます。置き餌をすることも多いので、キャットフードはウェットフードよりもドライフードがおすすめです。
ドッグフードの代わりにキャットフードを与えると命の危険
もしドッグフードの代わりにキャットフードを与え続けると、栄養に過不足が生じて、犬は栄養失調になってしまいます。
厄介なのは、栄養の問題は食べてすぐに起こるわけでなく、数週間~数年後に初めて症状に表れることです。
命に関わるようなさまざまな病気にかかる可能性も高くなります。
決してドッグフードの代わりにキャットフードを与えることはやめましょう。