寿命が短い犬種ランキング TOP10

  • 寿命が短い犬種のランキングが知りたい
  • 犬の寿命ってなんで人間よりも短いの?
  • 大型犬の寿命ってなんで小型犬よりも短いの?

本記事ではこんな悩みを解決します。

この記事を読めば、犬の寿命の短さについて理解でき、愛犬との日々をさらに大切に思えますよ。

 

※目次の気になる項目をタップすれば、その場所から読めます。

 

寿命が短い犬種ランキング TOP10

 

イギリスにある王立獣医科大学のKendy Tzu-yun Tengらは、2016年1月1日から2020年7月31日の間に死亡した犬30,563匹のデータから平均寿命を調査(1)。

寿命が短い犬種ランキングを発表しました。

  1. フレンチブルドッグ 4.53歳
  2. イングリッシュブルドッグ 7.39歳
  3. パグ 7.65歳
  4. アメリカン・ブルドッグ 7.79歳
  5. チワワ 7.91歳
  6. ハスキー 9.53歳
  7. ビーグル 9.85歳
  8. ボクサー 10.16歳
  9. ジャーマンシェパード 10.16歳
  10. キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル 10.45歳

 

上位は鼻ぺちゃ犬(短頭種)が占めています。

これは体型やシワの多い体のせいで、様々な病気にかかりやすく、呼吸器系にもトラブルを抱えやすいことが要因です。

また、鼻ぺちゃ犬は医療費の高さから飼育放棄されることが多いというデータもあり、問題になっています。

 

鼻ぺちゃ犬を飼いたいと思っている方は、ほかの犬種よりも寿命が短いこと、医療費がかかる可能性が高いことを理解した上で飼う必要があります。

何も知らないまま飼うと、「こんなはずじゃなかった」と後悔しかねません。

 

ちなみに、この論文では次のデータも報告しています。

  • 犬の平均寿命は11.23歳
  • 最も長生きする犬種はジャックラッセルテリアで12.72歳
  • メス犬の平均寿命は11.41歳に対し、オス犬は11.07歳でメス犬のほうが長生き

 

犬は人間と比べると約7倍も速く年をとるようですが、なぜ犬の寿命はこんなにも短いのでしょうか。

 

犬の寿命はなぜ人間よりも短い?

 

生物学では、哺乳類の寿命は心臓の鼓動回数と深い関係があると考えられています。

動物が一生に打つ鼓動の回数は決まっているため、心拍数が速いほど寿命が短くなります。

これは心拍数と体の代謝速度が比例するので、代謝速度が速いほど速く老けるというわけです。

 

そして、犬は人間よりも心拍数が速いことが確認されています。

そのため、犬は人間よりも老化が速く、結果的に寿命が短くなるというわけですね。

 

しかし、小型犬と大型犬の寿命の差には、生物の法則が当てはまらないと言われています。

 

大型犬の寿命はなぜ小型犬よりも短い?

 

一般的に体の大きさと寿命の長さには相関関係があります。

体の大きな動物は小さな動物よりも長く生きるのです。

 

しかし、犬では大きな動物の方が長生きするという生物の法則が当てはまりません。

大型犬は寿命が短く、小型犬は寿命が長いという大きさと寿命の関係が逆転しているのです。

 

大型犬の寿命が短い理由については現代の科学でははっきりとした結論は出ていません。

しかし、いくつか論文が発表されているので紹介します。

 

大型犬の寿命が短い理由① 近親交配係数の高さ

 

アメリカにあるコーネル大学のJennifer Yordyらは、100以上の犬種の近親交配係数と寿命の関連を調査(2)。

その結果、大型犬は小型犬よりも近親交配係数が高い傾向にあることが確認されました。

 

近親交配係数が高い子どもは、劣性遺伝子の影響を受けやすいため、障害や先天性の疾患などが多く見られるようになります。

雑種犬が健康で寿命が長いのは、近親交配係数が低く、劣性遺伝子が少ないことが理由の1つです。

 

自然界では、多くの動物が大人になると親や群れから離れて独り立ちしたり、近親交配を避ける習性を持ちます。

メスは近親者が匂いで分かり交配を避けるという論文もあります。

このように動物は本能的に近親交配を避けているわけです。

 

しかし、人間は自分の都合の良い見た目や性格を持つ犬を生み出すため、意図的に近親交配させて品種改良を繰り返しました。

その結果、現在の犬種が作られたわけですが、現在でも売れる犬をどうにか生み出そうと近親交配を繰り返すブリーダーは数多くいます。

 

大型犬の寿命が短い理由② 病気になりやすい

 

アメリカにあるワシントン大学のSilvan R. Urferらは、27,541匹の犬を対象に、癌になりやすい犬の特徴について調査(3)。

その結果、癌の罹患率はの年齢と犬のサイズとともに増加しました。

たとえば、小型犬の罹患率は約1.8%でしたが、中型犬は約3.5%、大型犬は約4.2%でした。

大きな体に成長するには、細胞分裂の回数が必然的に多くなるため、癌のような異常細胞の発生率も高くなってしまうわけです。

 

また、ポルトガルにあるポルト大学のPatrícia Dias-Pereiraは、検死に提供された269匹の老犬(130匹のオスと139匹のメス)から老化に伴う病気と死因について分析(4)。

その結果、大型犬は腹膜や性器(オス犬のみ)に疾患をかかえやすいことが報告されました。

 

このように、大型犬は小型犬よりも病気になりやすいというのも寿命が短い理由の1つと考えられています。

 

まとめ

 

今回、「寿命が短い犬種ランキング TOP10」について解説しました。

重要なポイントをおさらいすると次のとおりです。

この記事のまとめ

  • 寿命が短い犬種ランキング第1位はフレンチブルドッグ
  • 犬の寿命が短い理由は、心拍数(代謝速度)が人間よりも速く、速く老けるため
  • 大型犬の寿命が小型犬よりも短い理由については現在分かっていないが、近親交配係数の高さ、病気のなりやすさなどが考えられている

 

犬の健康や寿命をテーマにした論文は現在も数多く報告されています。

これは単に研究者が犬が好きというだけでなく、人間の健康や寿命と大きく関わってくるからです。

犬の老化による病気は多くの部分で人間と共通しています。

さらに研究が進めば、犬の寿命を大きく伸ばす方法が発見されるかもしれませんね。

 

参考文献

  1. Life tables of annual life expectancy and mortality for companion dogs in the United Kingdom | Scientific Reports (nature.com) / https://www.nature.com/articles/s41598-022-10341-6
  2. Body size, inbreeding, and lifespan in domestic dogs - PubMed (nih.gov) / https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32607099/
  3. Lifetime prevalence of malignant and benign tumours in companion dogs: Cross‐sectional analysis of Dog Aging Project baseline survey (wiley.com) / https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/vco.12839
  4. Morbidity and mortality in elderly dogs – a model for human aging | SpringerLink / https://link.springer.com/article/10.1186/s12917-022-03518-8

 

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